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高橋みなみ、NHK討論番組内での発言が「大人過ぎる」と話題に~仕事観、世代間問題… | ビジネスジャーナル

 

 この記事によれば、高橋みなみさんはアイドルのイメージとちがって、しっかりとした自分の考えを持っているようだ。僕もだんだん若手ではなくなってるが、若い内から考えはしっかりしている方で、周りから大人だと評価されてきた。

 

 "立場は人を変える"と言う言葉がある。僕の場合は、実際に変わった後でこの言葉を知った。大人どころか、最初から自分の考えを持っているわけではなかった。むしろ小学生のころから頭でっかちで、理屈っぽく(頭が良いわけではない)、それゆえ馬鹿っぽく自分を表現することもできず、ノリが悪く。周りにうまくとけこむことができなかった。いじめに近いこともされたし、イメージを挽回しようとするも空回りばかりだった。高校生時代にバイトしていた飲食店で、女の先輩から「バイトの中で一番頼りなさそう」と言われたことは傷ついたし今でも覚えている。

 

 そんな僕だが、さらに金がなかった。だから、大学生時代は時給がいいコールセンターのバイトに変えた。金がなかったのでシフトを入れまくって、教わるのが面倒だったので一人で適当に業務をこなすようにしていたら、それがたまたま真面目で主体性があると間違った評価をされ、リーダーの役割を担うことなった。唯一、学生で最も若年だった。バイトリーダーというよりは、社員に近い部分だった。課税所得も払わなければいけないくらいには時給も上がった。業務の大変さは前と比較にならなかったが。

 

 大きな仕事の一つとして、クレーム化したエンドユーザーとの対応がある。自分は”上司”なので、必要があったら僕が対応する必要があるのだ。「上司に代われ」と言われたら。無茶なクレームを捌くのは非常に難儀だ。こっちの発する言葉尻でさえ一端一端を凝視し、揚げ足をとろうとする。結論を明確にする、曖昧なことは言わない、ノウ・ハウは数えればきりがないが、体で学んだといっても過言ではない。デスクの前に何時間拘束されたか、何度「訴えるぞ」と言われたか覚えていない。

 

 もうひとつの大きい仕事は、部下である従業員をまとめることだ。実は、先のクレームと比較するとこちらの方が数倍難しい。なにせ、当時大学生だったもので、若造扱いされてこっちの指示を聞こうとしない年配の人、いくら論理的に説明しても理解してくれない年下の子、すぐ感情的になってしまう主婦の人、本当に色んな人がいた。十人十色というが、人数の分、価値観の数がある。同じ説明でも全員には伝わらないことを学んだ。あの手この手、切り口を変えてアプローチした。

 

 このようなことを通して本当にいろんなことを学んだ。僕がリーダーだから、上記のような仕事を担っていた、リーダーの役割についたから学べた。その時の学びは数年経った今も生きており、今の会社でも組織の中核を担う人材になっている。役割が違えば、やることが変わる。やることが変われば、新たな経験が身につく。新たな経験からは、新たな価値観が生まれる。多くの経験から成る多角的価値観は、その人の視野を広げる。高橋みなみさんは相当多様な経験を積んだのだろうと思う。