Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

高みを目指さなくていい。常に好奇心を持って生きる。

目標を管理することをやめた

もともと、周りにストイックと言われることがあるくらいには、時間の管理や目標の管理をしたがる自分だが、最近、少し生き方の方向性を変えていこうと思う本に出会った。

https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AF%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AD%EF%BC%9F-%E3%81%8D%E3%81%93%E6%9B%B8%E6%88%BF-%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%B3-ebook/dp/B00SIM19YS

まぁ有名な本なので読んだことがある人が多いとは思う。この本に私は深く感銘を受けた。 私のように、目標を決めてそこから逆算して行動を起こそうとすると、どうしてもいかに効率よくこなすかという「効率厨」になりがちだ。効率厨になると、その過程は楽しめなくなり、結果だけを追い求めることになる。それが悪いことではないと思うが、弊害として

  • プロセスが楽しくなくなる
  • 目標以上のことを達成しにくく、可能性を狭めてしまう

ということが起きてしまうと感じている。それに気づかせてくれる良書だ。 目標と言うよりはゴールを決めるのはいいと思う。ただしそれは非常に抽象的なものであるべきだ。シンプルに「死ぬときに後悔をのこさない」というくらいの。

特に頭のいい人は、私がしてきたような目標の管理をしてしまうと思う。

今後どう生きるか

では今後どういう風にしていくかというと「あらゆることを試す」ことをしようと思う。この行動指針も本の受け売りではあるが、実際、私は他方に興味をもっているがそれらを諦めてしまうふしがある。それらに時間をとられると目標を達成できなくなるという強迫観念に捕らわれていたのだ。

そもそもなぜ目標を設定したりしていたのかといえば、人生を豊かにすることを考えていたからだと思うが、果たして人生の豊かさ、幸せとはなんなのか、改めて考えてみるとやはり地位や名誉というのは必要ないし、お金があったとしてもやりたいことがなければただの紙切れだ。人生における幸せとは、日々を過ごすこと自体が幸せであり、自分が持っているものに満足することが幸せなのである。よくある話だが、お金持ちになったけど人間関係がうまくいかなかったり、羽振りが良すぎて破産したりと、決してお金は幸せになるための道具ではない。私達の幸せは私達の考え方や生き方の中にしか存在しない。

そういう風に考えていくと、やりたいことをやりたいようにやる、というのが幸せの一つだと思うのだ。やりたいこと、というのは家を買いたいとか高級車を買いたいとかそういう消費的な願望ではなく、ささやかでいいので、「これをこうしたらどうなるんだろう」という好奇心を指す。 例えば、出勤のための道のりを少し変えてみるだけでもいいし、会う人を変えたり、いつもやらないことをやろうとしてみることだ。そういうちょっとしたことでもいいし、なるべくなら「今がより良くなりそうなこと」に手を出すのがいいと思う。例えば「こういう風にすれば会議をもっと短くできるんじゃないか」とか「こういう風にすれば売上があがるんではないか」ということを見つけ、そこに興味をもち、好奇心のままに「実験」を行うのだ。

その実験がうまくいかなくても、それは「仮説が間違っていた」という一つの答えにたどり着く。失敗ではなくそれも成功のひとつで、「実験」というのは数を繰り返し、仮説通りなのかそうじゃないのか、はたまた仮説を遥かに超える成果が起こるのか、それを見てみるための行動である。なので、うまくいかなくてもそれは決して失敗ではなく、一歩は進んだことになる。

好奇心のままに「実験」を行うのは、プロセス自体が楽しい。だからこそ、目標を達成するだけで終わろうとするストイックな考え方よりも、どうすればより良くなるか、常に考えて行動することは楽しいし、苦ではなくなるので図らずも成果が出るというわけだ。いわゆる「こだわり」という成果を出すために重要な要素もこの感覚が引き起こすものだと思う。

この記事に書こうとしたことは、「仕事は楽しいかね」に載っていることなので興味があるかたはぜひ読んでほしい。目標や時間の管理をしてきた人にとって、それを捨てるのはかなり勇気がいると思うが、私はそれを自分自身を被検体として「実験」してみようとおもう。おなじく被検体の仲間になってくれる同士が増えてくれれば心強く思う。