Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

Agile Japan 沖縄サテライトに参加して

Agile界隈で有名な平鍋さん、倉貫さんの講演を拝聴できたのはすごく貴重だった。

Agileに直接関係ないが、今回自分にとって一番収穫だったのは「もう少し自分の暗黙知を信用して良い」ってことかな。

 

たとえばXPで言えばペアプログラミングなんて単純計算すれば二倍の人手がかかる。それでもやるメリットはなにかというと、形式知としては理解できるSOLIDな原則やバグを起こしづらい書き方などを、実際にプログラミングを書く時はどうすればよいか、ということを暗黙知として理解できることにある。あとは客観的に見て初めて気づくこととか、いろいろ。だがそれらは暗黙知故に、じゃあ将来的にどれだけの工数圧縮になるんですか、品質上がるんですか、ということは上司に説明しにくい。「工数二倍」というデメリットに関しては火を見るより明らかで、形式知的なのが説明のしづらさをさらに加速させる。

 

それでも、我々エンジニアがペアプログラミングの恩恵の大きさは計り知れないことは知っている。知っているが、具体的にこうなる、とは言いづらい。これをもう少し信じてもよいのだ、ということを思えたのが大きい。

 

一見、回り道にみえるが、暗黙知を得るということはそういうことなんだろうな。

 

暗黙知形式知がどのようにして個と組織に伝播するか、その段階を説明したSECIモデルは目から鱗だ。