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Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

忘年会に見る会社の将来性

 この間会社の忘年会があった。僕は忘年会の幹事だった。僕は若手な方で、慣例的には若手が幹事と実行委員を務める。余興の用意を全部若手が担う。しかし、若手以外の社員もこういう催しが(正確には"催しの準備が"なのかもしれない)好きな、所謂リア充層がいる。そして若手も大概、準備や体を張った余興なんてしたくはない。そして幹事を決める際、今回も例年通り、僕よりも若手の連中は幹事をやりたくなさそうであった。もちろん、僕もやりたくなかったのだが、やりたくなさそうな連中にさせるよりは自分がやろうと思ったのだ。

 

 ということで、実行委員を、社内のやりたさそうな人だけを集めてやってみた。8人くらい集まった。皆にはとりあえず「この日に忘年会やりますから」とだけ伝えて僕は仕事に戻った。場所やプログラムはあとから考えようと思っていた。しかし彼らはなぜかその日の夜で勝手に話し合い、次の日には案を出してくれたのだった。会場の候補だけでも若手だけでは挙がらない案がいくつも挙がっていた。船やモノレールを貸しきるといったものだ。余興もいくつも面白い案があった。そして僕はそこから楽しそうかつ現実的な案を選び、決定した。結局、会場は一般的な広めのレストランとなった。余興が「紅白ものまね歌合戦」に決まり余興を披露する舞台が必要だったからだ。その後適当にタイムラインを決定し、実行委員とは別にものまねに出場する人を募った。

 

 ものまねに出場する人も、やりたさそうな人をメインに声がけした。ほとんどが二つ返事で了承してくれた。その時点で忘年会まで二週間を切っていたし、彼らは業務が忙しかった。だから練習もほどほどになるだろうが、まぁ、忘年会なんてただの飲み会だし、個人的にはグダグダになろうがどうでもよかった。しかし当日、彼らはものまねをほぼ完璧に仕上げ、BGMだけでなくスライドや動画を用意し、完成度が高い余興に会場は大爆笑だった。その他、景品抽選会なども行ったが、やりたさそうな人から選抜した司会も面白く、これまた皆に喜んでもらえた。やりたい人たちが集まり、やりたいことが膨らんでいったため、準備は大変だったが忘年会は大成功で終えた。

 

 疲れていたので、僕はその後にあった二次会もほどほどに切り上げ、帰路についた。皆頑張ってくれたな、辛かったけど楽しかったな、などと準備から本番までを思い出していた。その時ふと「仕事でこれほど一致団結したことがあるだろうか」と考えた。仕事で楽しいことはあんまりないし、残業はしたくないし。この違いは一体何なのかと。

 

 「今までの忘年会で一番おもしろかったよ」という社長の言葉を思い出す。今までの忘年会の企画と決定的に違うのは、実行委員や余興出場者のメンバーだ。今まではやりたくなさそうな若手だけでやっていた。今回はやりたさそうな人にさせた。そこにあるのはモチベーションの違いだ。仕事も同じことが言えるのではないかと思う。適性から役割を決め、適切な部署に配属されてるであろうが、実は適切ではないのではなかろうか。やりたい事をさせると、それに対する爆発力がまるで違う。であれば、やりたい事ができる部署に配属しているかが肝になってくる。というか、部署という発想も間違っているかもしれない。何かをやりたい人たちが、その部署を作れればいい。役員が決めた縦割りの組織ではなく、やりたい人たちがやりたい事ができる一つの集まりを、いくつも作っていければいい。縦割りじゃなく、点がいくつも存在するような。開発、インフラ、デザイン、ではなく、プロダクトごとに部署がある、とか。人は、やりたい事は「やれ」と指示されなくてもどんどんやるはずだ。不本意だが、それは忘年会で実証された。少なくとも、今回の忘年会を通して、素晴らしいメンバーと居ることを実感した。そのメンバーが最高のモチベーションで働ける環境にもっていけるよう努力をしてみようと思う。