Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

一度決めてしまえば楽

スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたのは、意志決定の力を無駄なことに使いたくないから、だという。世の中の成功者は意志決定のエネルギーをどこに注ぐか、きちんと理解している人が多いのかもしれない。意志決定というのはかなりのパワーを使うのは事実だ。例えばショッピング。悩みぬいて割と高価なモノを買ったあとなどは、疲れないだろうか。あれは悩んで疲れたというよりは、まさに意志決定に力を使ったからだと思う。 物事を決めるときはたくさんのエネルギーを必要とする。高い買い物をするときは、他社製品や類似製品でコストパフォーマンスがよいものはないか、何色がいいか、オプションはどうするか、そもそも本当に買うのか、色んな視点で物事を考える。同じく買う、という行為でも「じゃあxxでyyを買ってきてよ」とお使いで頼まれた場合はほとんど思考せずに買うので疲れない。

私が意志決定で疲れるとよく思うもののひとつに、勉強、がある。あれもこれも身に着けたいから、決めかねるのである。例えば、英語の勉強もしたいし、コンピューターサイエンスの勉強もしたい。実際に手を動かしてなにか開発をしてみたい、など。あれもこれもしたい、なにをしたらいいかわからない、という人は多く居ると思う。実際そうなると、決めきれずに時間だけが過ぎていって結局なにもしていないパターンもあり得る。さらに無駄に疲れる。

自由は不自由になりうる

どこかで聞いたことがある気がするフレーズだが、自由というのはある意味不自由である。自由ということは選択肢が無数にある、ということ。選択肢が無数にあるということは、自分で選別して判断しなければいけない。逆に、決まっている場合はそこに全力投資してしまえばいいのだが、自由の場合はその段階にたどり着くのも一苦労なのである。下手をすると、先の勉強の例のように、なにをやっていいかわからず、思考停止して何もしない、ということもあり得る。自由であるはずが、何も決めきれないのであれば、それは不自由に違いない。

決めてしまえば疲れない

だから、先に意志決定を済ませれば、その後は簡単だ。悩もうとすればどれだけでも悩めてしまうので、意志決定は手短に済ませたほうがよい。悩んでいる間は、この選択は正しいのかどうか?ということは常に付きまとうだろうが、そんなもの、至極当然だが、やってみないと誰もわからない。少し考えてみて、あとは愚直に、自分の直感に頼ってみる。で、なにか問題が起きたら、その時また対処すればよい。トラブルが起きた時には、ああ、この意志決定は間違っていたいたかもなぁ、と思うかもしれないが、逆の選択肢はもっと悲惨だった可能性だってある。悩みすぎず、いうなれば少しだけ馬鹿になって、さっさと前に進む姿勢が大事なのだろう、と思う。