Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

人脈を作る、とは色んな人と話すことではない

歳を重ねると、自分が何ができるか、よりも、自分が誰を知っているかが、重要になるというのはよく聞く。それが正しいかどうかはしらないが、分からなくもない。一人で出来ることには限りがあるし、なんでもできるわけではないので、自分が得意とする分野以外は適材適所で他の人にお願いしたいものだ。だが、私の性格はもともと大人しく、社交的な場にいってワイワイするよりも、家で一人で酒を飲んでいる方が楽しいと思うくらいなので、人脈を作るということに関しては少しばかり絶望していた。それでも、気づけば、今会社を辞めてフリーランスでできているように、人脈はある程度作れてきたように思う。結果的には、地元だけでなく、東京や沖縄、国外にも知り合いを増やすことができている。

何事でも一生懸命やっていれば人はついてくる

先に書いたように私は自ら表立つことはしないが、必要とあらば別だった。エンジニア界隈はコミュニティ活動が活発なので、時折、登壇の依頼や、運営の手伝いの依頼などがあった。発表をすることは勉強になるので、自分のためになるべく機会があれば登壇するようにしていた。運営の手伝いも、エンジニアの学びの場であるコミュニティを廃れさせたくないから、なるべく協力した。仕事でも必要とあらばお客さんのところにいくし、お客さんのまえでのプレゼンや、セミナーなども積極的に登壇した。それ以上に、仕事自体も一生懸命にやっていたと思う。どれも自分のためにやってきたことで、特に周りのことは気にしていなかったが、がむしゃらにやっているとそれはそれで周りの人に評価してもらったり覚えてもらうきっかけになった。

相手に何をしてもらうか、ではなく相手に何ができるか

だんだん、そういった活動に慣れてくると、自分のためにというのはもちろんだが、なるべく周囲にも貢献しようと思えてきた。貢献といってもたいそれたことではなくて、私が知っていることはなるべく発信したりとか、困った後輩がいれば手助けするのを心がけたり、とか簡単なことだ。もちろん、仕事でも、お客さんに満足してもらえるよう出来ることを一生懸命やってきた。それができてくると、逆に私が困ったことがあれば手助けしてくれる人もいたし、新しい仕事の紹介とかをもらえるようになった。特に、私が会社を辞めることを一部に発信しただけで、それが少し広まり、数社からお声がけいただいたのは嬉しかった。私は社交的なことをしてきたつもりではないが、自分が一生懸命仕事をやって、余ったパワーをほかの人の手助けに使うというだけで、周りから信頼もされるし、紹介を通じて知り合いも自動的に増えていくことがわかった。

話すだけではだめ

逆に、気をつけたいのは沢山の人と話せばいいわけではない、ということだ。色んな人と喋って、たくさんの名刺交換をしたとしても相手はほとんどこちらのことを覚えてくれていないと思う。少なくともビジネス的には無用とされてしまう。よくある話だが、人とのつながりはギブアンドテイクだ。つまり、ただ表面的に慣れ合うのではなく、ざっくり言ってしまえば、お互い何が出来て、何を提供できるか。主観的に言えば、相手が何をできるかということを探るのではなく、まず自分が相手のために何をできるかというのを知ってもらったほうが良い。もちろん、押し付けるのではなくて、必要なときに手助けできればいい。逆に今何か困っていることがあればすぐ手助けすればいい。それだけでつながりは深くなるし、これからもお互い助けあっていける仲間、友人としての関係が成り立つと思う。