Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

人から良く見られたい症候群

特に日本人の気質だと思うのだが、自分の意見を言って嫌われるよりは、「お利口さん」であろうとする。私もそりゃあ、他人から良く見られたいという気持ちはある。子供の頃から周りと比べられ、大人の都合に合わせて、よく言うことをきき、常識的にしていれば「お利口さん」と褒められてきたので、「お利口さん」であろうとするというのは、すごく染み付いた価値観に基づいたものだと思われる。近頃、最近の若者はいうことは聞くが、それ以上のことはしようとしない、という意見もあるが、それはたぶん昔からで、実際、私が若者と話すと彼らは本当に意見がない。実際には意見があるのだろうが、こちらの顔色を伺い、こちらの都合に良さそうな回答をしようとしてくる。それが染み付いているから仕方ないし、私だって全てから逃れられたわけではないが、この「人から良く見られたい症候群」みたいなものからは早急に脱するべきだろう。自分のやりたいことをやろうとすると、他人にとって都合の悪いことが起こる可能性があり、実際に都合が悪くなると批判を浴びせてくる。出る杭が打たれるというのはまさにこの事だろう。お利口さんでありつづけようとすると、その価値観に縛られ続け、自分のやりたいことはどんどんできなくなってくる。

私は、お利口さんであろうとするな、ということが言いたいのではない。他人から褒められて嬉しく思うな、ということを言いたい。今回のケースのように、やはり、他人からの褒め言葉などで承認欲求を満たそうとすることは、弊害が多すぎる。他人からの褒め言葉を鵜呑みにするのではなく、自分なりに咀嚼して自分自身で承認しなければ、いつまでたっても自分のために生きるということが難しくなる。何も褒め言葉だけでない、他人は、実は嬉しくても無反応だったりひねくれて批判をしてきたりするのだ。逆に、褒めながら貶す場合だってある。だから他人の評価なんぞそのまま受け止めてはいけない。自分がやりたいことができてるかとか、どれだけ人の役に立ててるかなどを自分なりに判断するのが一番だ。そうすれば、人から良く見られたい症候群から脱することができて、気持よく過ごすことができるのだと思う。