Think Village

日々思ったこと、気づいたことを推敲もなしに気ままに書き綴っています。

考えを文章化し、自分取り扱い説明書を作る

自分の考えや思っていることは、暗黙知であり、なんとなくわかってるんだけどぼやけたままだ。ぼやけたままだとチャンスやピンチで良い判断ができない。自分の中に、自分の考えをサッと引ける辞書のようなものがあれば、判断に迫られた時、考えうる最適解を出すことができる。

 

答えはあるのだけど言葉にだせない

たとえば「あなたの長所はなにか」と問われた時、いくつ挙げることができるだろうか。長所なんて、些細な事も含めると誰しもたくさんあるはず。だけど回答に詰まる。「う〜ん...」と考えているのは、確かに自分の中にもやっとした答えはあるのだが、それが形式知ではないので、うまく言葉に出せないのだ。”自分の長所”についてインデックスを作っておけばいつでもさっと出せるようになる。つまり、最初から文章化しておけばよい。

 

考えの文章化

自分の考えを文章にすると様々な利点がある。

  • 自分の考えを整理できる
    文章化するということは、言葉選びや構成に気をつける必要がある。それが自然に自分の考えを整理することにつながる。
  • 客観的になれる
    文章化とはそれを読めば(コンテキストを除き)誰でも理解できる、ということである。誰でも理解できるように書くこと、つまり客観的視点に立ち考えを形式化できる。
  • いつでもどこでも取り出せる
    一度文章化してしまえば、それを引くだけでよい。すでに考えをまとめているので、その場で改めて考える必要はない。
  • コミュニケーションロスが減る
    通常、自分の考えを相手に理解してもらうには、その場で自分の考えを練る必要があり、さらに、時間におされ熟考できないゆえに言葉選びを間違う。そして相手にうまく伝えることすらままならない。一度文章化しておくことによって、自分の考えをすぐに伝えることができる。
  • 日本語力が上がる
    文章化に慣れてくると、少し向上心を持てば、もやっとした自分の考えをどうにかワンセンテンスに押し込めることができないかという風に考えるようになる。日本語は優秀で、そういう曖昧なものを表現してくれる単語がいくつもある。本に書いてある文章を汲み取り、語彙力や言い回しを学ぶきっかけになる。

少し書きすぎたが、挙げればこのようにきりがない。

 

どのようにして文章化を図るか

実際に自分の考えを文章化するのは難しい。なぜならば、考えというのは洪水のようなもので、なにかに熱中したり、ぼーっとしている時以外はなにか考えているはずなので、それをすべて文章化するというのは量的に無理だからだ。文章化のための起点を見つけることが重要で、私が起点にしているのは”感情”である。

 

今の気分は?から自分の考えを掘り起こす

仕事が終わったときや、家に帰って風呂に入ってる時に、今どういう気分なのか。楽しい、充実した、悲しい、イラつくetc.. 日によって感情は様々であるが、楽しいと思ったならば、なにか自分にとっていいことがあったはず。

  • 今日は楽しい気分だ→仕事でうまくいったから楽しい→どこがうまくいったのか、なぜうまくいったと感じるのか。→この自己肯定感は、自分のなにが満たされて起きているのか。→自分の欲求はなんだったのか。

最初はこのようにぼんやり考えて、あとは文字に起こせるように具体的にしていく。

 

繰り返し繰り返し

文章化のきっかけややり方も人それぞれあると思うが、繰り返し繰り返し文章に起こすと自分というものが見えてくる。気持ちを落とさないためには事前にどうするべきか、どうやって目標を定めていくか、自分に関するあらゆることに役に立つ。